
『名探偵コナン』“千の顔を持つ魔女”ベルモットが変装した人物&登場回をまとめてご紹介! 変装能力のすごさに注目
「週刊少年サンデー」にて連載中の、漫画家・青山剛昌先生が原作を務める大人気漫画『名探偵コナン』。
本作にはたくさんの人物が登場しますが、今回注目したいのは黒ずくめの組織の幹部であるベルモット! ミステリアスな彼女は“千の顔を持つ魔女”と呼ばれるように変装能力に長けています。
本稿では男女問わず変装できてしまう彼女の変装能力のすごさと変装した人物、変装して登場した話をまとめてご紹介! 敵の組織でありながらミステリアスさに惹きつけられる彼女の魅力を再確認しましょう。
※本稿には、『名探偵コナン』のネタバレが含まれます。ご注意ください。
目次
- “千の顔を持つ魔女”ベルモットの変装能力を紹介!
- ベルモットの正体
- 変装の師匠は初代・怪盗キッド
- 男女を問わずに変装できるレベルの高さ
- 長期間の変装が可能
- 変装の達人でもコナンや蘭にバレてしまったことがある
- ベルモットが変装した人物一覧
- おわりに
- 『名探偵コナン』作品情報
“千の顔を持つ魔女”ベルモットの変装能力を紹介!
ベルモットの正体
ベルモットの正体は1年前に他界したとされるアメリカでアカデミー賞も受賞している大女優、シャロン・ヴィンヤード。新一の母・有希子の親友でもあります。表向きは、ハリウッド女優クリス・ヴィンヤード、そしてその母で元女優のシャロンとしても活動していました。
コミックス42巻、シーズン9第345話「黒の組織と真っ向勝負満月の夜の二元ミステリー」では、シャロン・ヴィンヤード=クリス・ヴィンヤード=ベルモットということが判明しました。
変装の師匠は初代・怪盗キッド
ベルモットの素晴らしい変装技術は、初代・怪盗キッド(黒羽盗一)から習得したものです。
ちなみに新一の母・有希子は女優になりたての頃、女スパイ役が回ってきた際に役作りのために日本の有名な奇術師(マジシャン)のところに弟子入りして変装術を教わったと話しており、そこでベルモット(当時はシャロン)と仲良くなったそうです。
男女を問わずに変装できるレベルの高さ
顔や服装はもちろん対象者の性別を問わず変装できるベルモット。
『名探偵コナン』の中にはベルモット以外にも変装をしている人物が何人かいますが、その多くは声を変えるために変声機を用いています。しかしベルモットは変声機を使わずに声色を変えることが可能です。
これも初代・怪盗キッド(黒羽盗一)仕込みの素晴らしい変装術の1つですね! ちなみにそんなベルモットでも子供や大柄な男性など、極端に自分とかけ離れた体格の変装は控えているそうです。
長期間の変装が可能
ベルモットの変装技術の高さは見た目や声色だけではありません。ベルモットはその変装技術の高さから、潜入任務を任されることが多いのですが、その潜入は1日では終わらず長期間に及ぶものが多いです。
長期間の変装となれば、日常生活の中でボロが出てもおかしくないですが、そんなヘマをしないのがベルモットの凄さ。ハリウッドで活躍した大女優ということもあり、細部まで「演じている」ということですよね。
変装の達人でもコナンや蘭にバレてしまったことがある
シーズン22第866~867話「裏切りのステージ」では、榎本梓に変装したベルモットはコナンにカマをかけられ、あっさりと正体を見破られてしまいました。
また殺人事件が起きた際には、コナンを追いかけようとした蘭を静止し「エンジェル」と言ってしまいます。蘭が「エンジェル?」と不思議そうに聞き返すと、まずいと思ったのかダジャレで切り抜けようとしていました。
蘭を危ない目に合わせたくないという気持ちが先走り、本性が出てしまったようです。この回は長期の潜入ではなく、その場限りの変装ということで色々とボロが出てしまっていますが、彼女の人間らしさが出ていて私はとても好きな回です。
ベルモットが変装した人物一覧
変装対象:バーテンダー(コミックス29巻 シーズン6第230話)
バーテンダーに変装し、ジンとウォッカに酒を運んで来ましたがすぐにジンには変装がバレてアイスピックでマスクを引き裂かれてしまいます。この回でベルモットの名言"a secret makes a woman woman" (女は秘密を着飾って美しくなる)が登場します。
変装対象:新出智明(コミックス29巻 シーズン6第230話~コミックス42巻 シーズン9第345話)
わざわざお忍びの女優・クリスとして新出医院に通い、新出智明の癖や習慣などを完全にコピーしたのちに長期間に渡り変装していました。
バーテンダーに変装していた「謎めいた乗客」回に登場する新出智明は既にベルモットが変装していたものと明かされており、ジョディにバスジャック犯からコナンを助けた理由を尋ねられています。
その理由はコミックス34巻~35巻、シーズン7第286~288話の「工藤新一NY[ニューヨーク]の事件」での出来事に繋がるのでした。
その他にもコミックス32・33巻、シーズン6第253~254話「本庁の刑事恋物語」で登場する新出智明もベルモットの変装した姿ということで、変声機を使わずに高木刑事の声を出しコナンを驚かせていました。
変装対象:ラディッシュ・レッドウッド警部(コミックス34巻~35巻 シーズン7第286~288話)
前述した「工藤新一NY[ニューヨーク]の事件」ではラディッシュ・レッドウッド警部という警官に変装し、速度オーバーで捕まりそうな新一の母・有希子を助けています。その正体はシャロン・ヴィンヤード。
シャロンはクリスが変装した姿で、そのシャロンはラディッシュ・レッドウッド警部に変装していた、つまり2重に変装をしていることになります。変装の上に変装を重ねるという変装の達人だからなし得る技ですね。
変装対象:銀髪の通り魔(コミックス34巻~35巻 シーズン7第286~288話)
こちらも同様に、「工藤新一NY[ニューヨーク]の事件」に登場する人物です。先に述べた「謎めいた乗客」の回に登場する新出智明(ベルモット)がコナンを助けた理由は、この銀髪の通り魔に変装した人物の話に繋がります。
変装対象:毒島桐子(コミックス48~49巻 シーズン11第425話)
こちらは暴力団「泥参会」の女幹部・毒島桐子に変装。バイク事故を起こし血まみれの顔で車に引かれたふりをして倒れる変装を施しました。
変装対象:赤井秀一(コミックス78巻 シーズン18第701~704話)
「漆黒の特急(ミステリートレイン)」にて右頬に火傷の跡がある赤井秀一に変装しました。それまではベルモットが安室零に赤井の変装を施し、関係する人物の反応を見ていましたが、今回は安室に代わってベルモットが赤井に変装。
赤井の妹・世良真純に死んだはずの兄の姿を見せ反応をうかがいました。驚きを隠せない世良の反応からベルモットは赤井が死んだと確信しました。
変装対象:弁崎素江(コミックス80~81巻 シーズン19第734話)
赤井の死に疑念を抱いている安室は、弁崎桐平という人物の変装をベルモットに施してもらいました。弁崎桐平とはジョディが火傷姿の赤井を見た銀行強盗の事件で出会った人物です。
そしてベルモットは安室の変装した弁崎の嫁・弁崎素江に変装し、任務を遂行しました。
変装対象:ジョディ・スターリング(コミックス84~85巻 シーズン20第779~783話)
赤井の死の真相に近づきつつあるバーボン(安室)はFBI捜査官のアンドレ・キャメルから情報を聞き出そうと煽ります。もちろんバーボンに対しては口を割らないキャメルですが、そこに近づいたのがベルモット。
キャメルの同僚のジョディに変装し、油断をしたキャメルから情報を聞き出すことに成功しました。2段構えで情報を聞き出そうとする技術は流石ですね!
変装対象:榎本梓(コミックス90巻 シーズン22第866~867話)
こちらは「変装の達人でもコナンや蘭にバレてしまったこともある」の項目で書いた変装です。うっかり失態してしまう、珍しいベルモットを見ることができる回となっています。ちなみに梓はベルモットの他にも怪盗キッドにも変装されたことがある貴重(?)な人物です。
変装対象:工藤優作(コミックス99巻 シーズン27第1071~1072話)
怪盗キッドの冤罪を晴らすトリックをテレビの生放送で明らかにするため、来日した工藤夫妻。ベルモットは、ラムからの指示で優作に変装するために、食事に食中毒症状を起こす薬を入れ、寝込ませます。
テレビ出演を控えていた優作の代わりに、有希子が変装し、コナンが変声機で声を出すことで乗り切ろうとしましたが、有希子も体調不良に。そこに、優作に変装した怪盗キッドが登場しました。
しかし、その優作に変装した怪盗キッドは、ベルモットが変装した姿でした。つまり、二重変装をしていたのです。実の息子であるコナンに気づかれずに変装を成し遂げたベルモットの変装技術は、実に素晴らしいですね!
変装対象:人質の女性(劇場版13作目『名探偵コナン 漆黒の追跡者』)
この回では自身が変装する以外にも、アイリッシュを松本管理官に変装させています。自身は盗まれた組織の構成員のリストが入ったメモリーカードを取り戻すため、わざと見ず知らずの女性に変装し連続殺人事件の容疑者の人質となりました。
老婦人、清掃員(劇場版26作目『名探偵コナン 黒鉄の魚影』)
この作品では2人の人物の変装をしているベルモット。まず1人は清掃員です。世界中の防犯カメラをつなぐための施設「パシフィックブイ」内にて「老若認証」を開発した女性を誘拐するためにバーボンと清掃員に変装しました。こちらはいつもの超絶技巧の変装ではなく、マスクに帽子という簡易的な変装でした。
もう1人は老婦人です。フサエブランドというアクセサリーブランドの限定ブローチを手に入れるために老婦人に変装したと思われます。ブローチを購入するための整理券配布に訪れたベルモットでしたが、整理券の配布は既に終了。しかしそこで先に整理券をもらっていた灰原から整理券を譲ってもらうことになりました。
おわりに
『名探偵コナン』の中でも特にミステリアスな人物、ベルモット。様々な変装についてまとめてみましたが、改めてベルモットの変装技術の凄さに驚かされました。
“千の顔を持つ魔女”という異名がこんなにしっくり来るキャラは他にいませんよね。 これからの展開でどのような変装技術を見せてくれるのか、そしてどのような形でコナンたちに関わってくるのか今後も楽しみでなりません!
[文/五反田ちさと]
『名探偵コナン』作品情報

あらすじ
キャスト
(C) 青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996